健康・快適|
vol.06
トイレの
リフォーム
快適なトイレで
健康と節約を
同時に実現
毎日使うトイレ。健康維持のためには、トイレはリラックスできる空間でなければなりません。もちろん、衛生的であることが大前提ですから、清潔さを維持するためにお手入れをしやすいことが大事な要素。さらに忘れてはならないことが節水機能。清潔で快適で、なおかつ節約も実現するトイレのリフォームをご案内します。
快適さとお手入れのしやすさ
そして安全面も考慮しよう
お掃除がラクになる
「フチなし」タイプ
便器の内側に汚れがこびりつくと取れにくくなり、臭いの原因にもなります。新しいタイプの便器は「フチ」のないデザインでお手入れがとても楽。使用するたびにこまめに掃除ができます。また、自動洗浄機能付きならさらに清潔です。
参考サイト
リフォームでは
トイレの「安全」も考えて
排便時は血圧変動が起きやすいので転倒事故も少なくありません。トイレのリフォームでは段差の解消や手すりの設置をお忘れなく。高齢者がいるご家庭は必須です。寝室からトイレまでの動線やヒートショック対策としての暖房も検討しましょう。
衛生面を追求した
便利機能
衛生志向の高まりで自動開閉便座やタッチレス水栓も人気です。いずれ標準になりますので、 交換時には、ぜひ最新タイプをご検討ください。
住まいと健康|
排便・排尿時のふらつき
ヒートショックにも注意
トイレは意外と
危険がいっぱい
トイレ内に
手すりをつけよう
トイレでの排便・排尿時に一瞬ふらっとなることがあります。これは、迷走神経が刺激されたり、副交感神経が優位になることなどで血圧が急に下がるからです。誰でも生じることですが、めまいや立ち眩みが頻繁であれば医師の診察を受けましょう。トイレのリフォームでは、手すりを付けることもお勧めです。とくに高齢者のいるご家庭では、ぜひご検討ください。
動線の暖房・
断熱も考慮
また、冬の夜中や早朝にトイレに行く場合には、寝室と廊下やトイレ内で温度差が極端に開いてしまい、ヒートショック(急激な温度変化により血圧が乱高下することによる健康被害)の危険も大きくなります。リフォームではトイレ内だけでなく、動線の暖房・断熱も考慮しましょう。
男性のトイレ利用
について
最近は尿の飛び散りを防ぐということから、家庭のトイレでは座って小用を足す男性も増えています。実は、男性の場合、立った状態で排尿すると腹圧がかかるため、血圧が急上昇してしまうリスクがあります。トイレを清潔に保ち、血圧上昇も防ぐためにも、世の男性にトイレで座ることを提案している医師もいます。
参考サイト
リフォーム・
ワンポイントアドバイス
幼児のトイレ事故を
防ぐために
トイレの危険は中高年ばかりではありません。幼児の事故も少なくないので注意しましょう。
例えば、便器をのぞき込んでおぼれたりしないよう便座とふたをロックする器具をつけたり、トイレ用洗剤の誤飲などがないよう、高い位置に収納棚をつくるなど。小さなお子さんがいるご家庭は、安全のための対応や、改修をお勧めします。
ガスと暮らしのむかし話
トイレの語源とさまざまな呼び方
「トイレ=toilet」の語源は、身だしなみや化粧を意味するフランス語の「toilette」であるとされています。「化粧室」=「トイレ」ということですね。「WC」はWater Closet(ウォーター・クローゼット)の略。最初はイギリスやアメリカなどで用いられ、広まりました。日本語の「便所」は、鬢(頭部側面の髪)を整え身支度をする場所「鬢所(びんしょ)」が転じたという説があります。
昔の人が使った「厠(かわや)」は、「川屋」(川の流れを利用して排泄するための小屋)や「側屋」(家の外側に設けた排泄所)が由来という説が有力。汚い所を指す「御不浄」という言葉は、昔の女性言葉とされていました。また、言葉に出すことを遠慮する「はばかり(憚り)」という言い方も、昔の人はよく使いました。
参考サイト
無理なくできる節約術
/ トイレ編
トイレ節水効果は
年間でお風呂120杯分
一般家庭での水道水の使い道(東京)は、トイレ28%、風呂24%、炊事23%などの割合です。水道代を節約し賢く暮らすには、まずこの3つの用途を見直しましょう。トイレが最新の節水タイプであれば、水の使用量は半分以下。4人家族では年間で3万リットル(250リットルの浴槽120杯分)も激減します。
家庭でできるCO2削減
節水形便器で
CO2削減に貢献
30年前の大便器の主な出荷品の洗浄水量は13リットルでした。このタイプの便器は、現在もまだ多く使われています。
国内で使われているすべての便器を、洗浄水量6リットルの節水型便器にした場合、節水量は年間約1,452万㎥、節水量から換算されるCO2削減量は、年間7,800トンにものぼります。
参考サイト
LPガスまめ知識
CO2排出が
少ないLPガス
炭素系各エネルギーの二酸化炭素排出量は、原油を1とすると、ガソリンが0.99で灯油は0.98。これに対してLPガスは0.86。都市ガス(天然ガス)は0.73ですが、生産と輸送の排出量もあわせて計算すると、LPガスとほぼ同レベルとなります。また、第二の温室効果ガスといわれる「ブラックカーボン」の排出レベルが低いのもLPガスの特徴です。