健康・快適|
vol.08
外壁・屋根の
リフォーム
外壁・屋根の
美観を維持して
建物を守る
外壁や屋根の塗り直しは、美観維持のみならず、家の寿命を延ばす効果もあります。外壁や屋根の劣化は防水性が悪くなり内部に水が侵入しやすくなります。それが建物内部の腐食につながり家全体の劣化を早めるのです。外壁や屋根を定期的にメンテナンスすることで、住まいの若さを保ちましょう。
外壁・屋根リフォームは
訪問セールスが多く、
トラブルも多いので注意
外壁・屋根の劣化は
安全にかかわる
屋根が経年で劣化したり、外壁塗装の塗膜の剥がれをそのまま放置しておくと、雨漏りしやすくなります。さらに雨漏りを放置すると、家の内側まで水が入り込み、建物全体を劣化させてしまいます。建物内部の腐食が始まれば、台風や大雨、地震などの大きな災害の際に、破損や倒壊のリスクが高くなります。
参考サイト
チョーキング現象があれば
塗り替え時期
壁を触ると粉が手に付いてくるようなら、外壁の塗り替え検討時期。塗料に含まれている顔料が紫外線や熱、風雨などの自然現象により劣化し、塗膜の効果が切れ始めたときに起こる「チョーキング現象」と呼ばれます。壁全体が傷む前に、塗装で外壁の劣化防止をしておきましょう。
修繕・リフォームは
業者選びが大切
外壁や屋根の塗り替えや補修は、悪質な訪問セールスによる被害が数多く報告されています。補修の時期や規模、適正価格がわかりにくいことから、詐欺的なセールスが後を絶ちません。訪問販売では即断せず、複数の業者に相見積もりをとることが賢明です。また、安すぎる業者、大幅な値引きを提案する業者も要注意です。修繕・リフォームはまず良い業者選びが大切です。
住まいと健康|
外壁・屋根の劣化による
健康被害を知っておこう
雨漏りが湿気と不衛生を生む
外壁や屋根が劣化すると、雨漏りや水の浸透で常時湿度が高まり、カビやコケ、ダニが発生しやすくなります。これらは、アトピーやアレルギー疾患、喘息などの呼吸器疾患の原因となります。さらに厄介なのが、ネズミの繁殖。湿気の多い場所はドブネズミが好んで巣を作ります。
このように雨漏りは建物と住む人の両方に害となります。雨漏りによる湿気は不衛生の原因となりますので、定期的な点検と計画的な外壁塗り替えや屋根の葺き替えが大切です。塗り替えが不要だったり長持ちしやすい外壁素材として、耐久年数が長いものの上位はタイルやレンガ、樹脂系サイディングなどです。
湿気対策では一歩進んで、床下や天井裏を乾燥できるように換気・通気ができる構造とするリフォームも検討してみてはいかがでしょうか。
参考サイト
外壁材 | チェック内容 | 補修の目安 |
---|---|---|
トタン | 色あせ・汚れ、サビ | 塗り替え=症状が表れたとき |
モルタル | ひび割れ・コーキングのひび割れ、色あせ・汚れ、藻の発生 | ひび割れ=3〜5年ごと コーキング=5〜10年ごと 塗り替え=症状が表れたとき |
サイディング(窯業系) | コーキングのひび割れ、色あせ・汚れ、カビや藻、チョーキング、変色・退色、クラック | コーキング=5〜10年ごと 塗り替え=症状が表れたとき |
サイディング(金属系) | コーキングのひび割れ、色あせ・汚れ、サビ | コーキング=5〜10年ごと |
ALC(軽量コンクリ) | 特有の小さな穴が見えるコーキングのひび割れ | 塗り替え=症状が表れたとき 補修・塗り替え=症状が表れたとき |
トタン
色あせ、汚れ、さびの症状が表れたら塗り替えの目安です。
モルタル
ひび割れ、コーキングのひび割れ、色あせ、汚れ、藻の発生といった症状があります。ひび割れは3~5年ごと、コーキングは5~10年ごと、塗り替えは症状が表れたときが目安です。
サイディング(窯業系)
コーキングのひび割れ、色あせ、汚れ、かびや藻の発生、チョーキング、変色・退色、クラックといった症状があります。コーキングは5~10年ごと、塗り替えは症状が表れたときが目安です。
サイディング(金属系)
コーキングのひび割れ、色あせ、さびといった症状があります。コーキングは5~10年ごとが目安です。
ALC(軽量コンクリ)
特有の小さな穴が見えたり、コーキングのひび割れがあったら補修の目安。症状が表れたとき、補修・塗り替えを行いましょう。
- 屋根材にはガルバリウム(鋼板)などさまざまな種類がありますが、いずれも、定期的に点検してメンテナンスすることで長持ちします。
- リフォームをするにあたっては、その屋根の強度や勾配によって、ある程度の制約が生じますから、必ず下見を依頼しましょう。しっかりと現場確認をしてもらってから、見積りを取ります。
リフォーム・
ワンポイントアドバイス
屋根素材と葺き替えの
タイミング
屋根材にもよりますが20年を超えたら補修・葺き替えが必要と考えましょう。
部位 | 点検時期 | チェック内容 | 全面葺き替えの目安 |
---|---|---|---|
粘土瓦 | 5〜6年ごと | 瓦のずれ・割れなど | 20〜30年 |
化粧スレート | 4〜6年ごと | 色あせ・ずれ、割れ、さび | 20〜25年 |
金属系 | 2〜3年ごと | 色あせ、さび、浮き | 10〜20年(トタンは3〜4年ごと) |
ガルバリウム(鋼板) | 4〜6年ごと | 色あせ、さび、浮き | 20〜30年 |
外壁の補修の
タイミング
目視できる外壁は状態をみて補修を依頼しましょう。
住まいと暮らしのむかし話
万国共通茅葺の
メリットデメリット
世界遺産の白川郷に見られるような茅葺屋根の住居は日本の原風景のように思われますが、実は、英国やドイツ、北欧諸国など世界で広く見られ、日本独特のものではありません。また、茅とは屋根を葺く草の総称のことで、茅という植物もありません。日本では平安時代以前の古くからあったとされますが、物的な証拠はまだでてきていません。
茅葺は断熱性に優れ、通気性も兼ね備えています。昔の住居はいろりの煙を屋根に循環させて湿気や虫が付くのを防ぎました。ただ、茅葺の弱点は火事に弱いこと、補修や葺き替えの手間がかかるという点で、それで姿を消していったわけです。
屋根にパネルを載せる太陽光発電
太陽光発電で光熱費ゼロ
信頼できる施工業者を選ぼう
太陽光発電は、敷地内に設置したパネルで集めた太陽エネルギーを電力へと変化させます。蓄電池と組み合わせ、発電量と使用量次第で0円にできるので、長期的には電気代の大きな節約となります。
太陽光発電のパネルは、金具の固定で屋根に穴を開けます。この工程でミスがあると、屋根を傷め雨漏りなどが発生することがあります。実績があり、工事後もメンテナンスできる業者を選びましょう。
家庭でできるCO2削減
太陽光発電は
CO2排出ゼロ?
化石燃料における発電では1kWhあたり約690gのCO2が排出されるのに比較すると、太陽光発電では1kWhあたり17〜48g程度です。ただし、太陽光発電システムの製造過程においてはCO2が発生するので、完全にゼロとは言えません。
LPガスまめ知識
LPガスは油田から採掘
LPガス(プロパン・ブタン)は、油田や天然ガス田の内部に、メタンやエタンなど他のガスと混在した状態で存在しています。これを取り出し、プロパンとブタンを分離・回収し、さらに硫黄や水銀などの不純物を取り除くことにより、最終製品となります。
油田で生産されたものは「原油随伴」、天然ガス田で生産されたものは「天然ガス随伴」と呼ばれています。近年は原油随伴分が減少し、天然ガス随伴分の比率が増加しています。