vol.09 キッチンの収納&動線リフォーム マンガ01
vol.09 キッチンの収納&動線リフォーム マンガ02
vol.09 キッチンの収納&動線リフォーム マンガ02 vol.09 キッチンの収納&動線リフォーム マンガ01

健康・快適
vol.09
キッチンの収納&
動線リフォーム

収納&動線を見直し
すっきり動きやすい
キッチンに

収納&動線を見直し、すっきり動きやすいキッチンに  キッチンは日々の生活に不可欠な場所ですが、その分、さまざまなモノでいっぱいになりがち。収納が足りない、調理家電が不便な位置にあるなど使い勝手が悪いと、調理も楽しくありません。イライラが募ると「家事ストレス」になることもあります。収納と動線を改善し、キッチンを楽しい空間にするリフォームについてご案内します。

収納&動線を見直して
すっきり動きやすく

出し入れがしやすい
「引き出し式収納」

出し入れがしやすい「引き出し式収納」  調理中の困りごとといえば、使いたい物がすぐに見つからなかったり、取り出すのに苦労したりすること。引き出し式の収納なら中身が一目でわかり、奥にしまってある物も簡単に取り出せます。開き戸式収納に比べてデッドスペースが少なく収納力も抜群。引き出しの中で「立てる」「並べる」「重ねる」など、大小さまざまなキッチンアイテムを効率よく整理整頓できます。

「ワークトライアングル」を
意識した配置を

「ワークトライアングル」を意識した配置を  キッチンのレイアウトを考える際に重要なのが「ワークトライアングル」。冷蔵庫・シンク・コンロを結んでできる三角形を示し、正三角形に近いほど、無駄が少なく動きやすいキッチンだといわれています。三辺の合計は3.6m以上6m以下が目安。辺の長さが長すぎると移動に時間がかかり、短すぎると狭くて動きにくくなります。配置を考えれば作業効率もアップ。

広々としたスペースで
楽しく調理

広々としたスペースで楽しく調理  キッチンの作業スペースが狭いと調理がスムーズに進みません。調理時間が長くなるうえに、ストレスを感じてしまうことも。そこでおすすめなのが、最新型システムキッチンへのリフォームです。大容量の収納を備えているので、シンクや調理台に置いてある物を片付けて作業スペースを確保できます。食器棚などが不要になればキッチンが広く使えて、作業動線もよくなります。

住まいと健康
「家事ストレス」で
キッチン作業が憂うつに

調理や炊事は嫌でも休めない

キッチンに潜むストレス

 キッチンに関するストレスとして、調理や食器洗い・片付け、コンロまわりの掃除などが挙げられます。献立が決まらない、時間が足りない、汚れが目立つといった悩みがストレスに転じることも少なくありません。イライラしながら調理をしていると、注意散漫から誤操作や火傷をしてしまうケースも。また、ストレスは身体の不調にもつながるので要注意です。

キッチンの作業環境を整える

 居心地のよいキッチンにするためには、コンロやシンクまわりに置く調味料・調理道具は最小限にすることが大切です。収納スペースを増やして、頻繁に使う物以外は中に入れましょう。

「ワンオペ」を解消する対面式キッチン

 仕事や育児など、多忙な中で家事や炊事をこなさなければならない人もいるでしょう。時間に追われていたり、ひとりで抱え込んだりする状況もストレスになります。そこでおすすめなのが対面式キッチン。家族に手伝ってもらいやすく、会話をしながら作業ができるので、キッチンが楽しい空間になります。

キッチンレイアウト例① 【キッチンレイアウト例①】 冷蔵庫、調理機器、シンクなどを一列に並べるタイプ(左。I型)と両側に調理スペースを置くタイプ(右。II型)。右のタイプはそれほど動きまわらずに調理ができ、収納スペースも取りやすいのがメリット。

参考サイト

リフォーム・
ワンポイントアドバイス

キッチンでの
「危ない!」を防ぐには

 キッチンの収納と動線のリフォームは、作業効率だけではなく安全性の向上にもつながります。キッチンで最も危険なのはコンロまわり。近くに置いてある物に火が燃え移る、狭いスペースで調理していて火傷をするといったリスクがあります。また、高い棚から物を取ろうとして踏み台から落ちたり、取り損なって落ちてきた物で怪我をしたりすることも少なくありません。
 コンロまわりや作業スペースには、できるだけ物を置かないように、収納スペースを確保しましょう。動きやすい配置にすることも、キッチンでの事故を防ぎます。

キッチンレイアウト例① 【キッチンレイアウト例②】 調理スペースをL字型におくタイプ(左。L型)は、コーナー部分をどう活用するかで使い勝手が変わります。調理スペースをU字型に配置すると、調理スペースを広くとることができます(右。U型)。

住まいと暮らしのむかし話

ガスの登場で動線も変わる

家の作りは夏をむねとすべし!?  日本の家庭の台所にガスが登場するのは昭和初期、ガスかまどが登場します。台所のガス利用が全国の一般家庭に広く普及するのは昭和30年代からのことです。
 ガスかまど以前の台所は土間と板の間でできていて、煮炊きをするのは土間のかまど。燃料は炭や薪、石炭など。かまどの火を着けたり調整したりするのは下の床の方ですから、火を扱うときは立ったり座ったりと大変な重労働でした。
 ガスかまどが普及すると立ったまま料理ができるようになり、さらに流しの横に置けるガスコンロの登場で、台所の作業は動線が動きやすくなり、効率的になりました。

無理なくできる節約術/キッチン編

家庭の消費電力量は
エアコンの次に冷蔵庫

家庭の消費電力量はエアコンの次に冷蔵庫  冷蔵庫の消費電力を抑えるポイントは、冷気を逃さないこと。開け閉めをする回数と時間は、できる限り減らしましょう。開閉回数を半分にすると年間で約320円、開放時間を半分にすると年間で約190円の節約になります。キッチンの動線は、冷蔵庫から物が取り出しやすいように設計することも大切です。

参考サイト

家庭でできるCO2削減

エコ建材の利用で
環境への負担を軽減

エコ建材の利用で環境への負担を軽減  環境にやさしい建築材料として注目されている「エコ建材」。製造時のCO2排出量が少なく、廃棄・処分の際には有毒物質や汚染を生じません。例えば、自然素材である漆喰や珪藻土、無垢材、天然石などが挙げられます。古木材、コーヒーかすを利用した内装材など、リユース資材もエコ建材といえるでしょう。

参考サイト

LPガスまめ知識

ガスコンロの安全機能

 家庭用ガスコンロは、国の安全基準で立ち消え安全装置や調理油過熱防止装置が義務付けられ、業界の安全基準では、コンロ・グリル消し忘れ消火機能や早切れ防止機能が搭載されています。義務付けが法制化された2008年10月以降は、安全装置がついていないガスコンロは販売されていません。

LPガス検定

問 ガスコンロの調理油過熱防止装置が自動的に行うのは?

ガスコンロの調理油過熱防止装置が自動的に行うのは? A:鍋底の温度が約250℃になったとき
B:コンロを点火し30分経過したとき