vol.10 暖房とガス栓増設編 マンガ01
vol.10 暖房とガス栓増設編 マンガ02
vol.10 暖房とガス栓増設編 マンガ02 vol.10 暖房とガス栓増設編 マンガ01

健康・快適
vol.10
暖房とガス栓増設編

快適な暖かさで
寒い冬も
健康な毎日を

快適な暖かさで寒い冬も健康な毎日を  ガス暖房はすぐに部屋全体が暖まり、乾燥しにくいというメリットがあります。灯油の暖房器具のような臭いもありません。「でも、ガス栓がないから……」と諦めてはいませんか? 実は、ガス栓の増設は意外と簡単にできます。住まいの寒さ対策は健康のために必須。ガス暖房で「温熱対策」をしましょう。

暖房とガス栓の増設で
住まい全体を暖かく

便利で快適なガス暖房は
種類も豊富

便利で快適なガス暖房は種類も豊富  ガスファンヒーターはスイッチを入れると5秒ほどで温風が出て、その後すぐに部屋が暖まります。
 ガス暖房は電気ファンヒーターや電気エアコンと違い、空気が乾燥しにくいのも、ガス暖房器具の特徴のひとつです。また、灯油の暖房器具のような燃料を補給する手間がかかりません。
 ガス暖房使用時は定期的な換気が必要ですが、給排気口を設置するFF式ファンヒーターの場合は、外気を取り込んで燃焼し排気ガスを外に出すので、使用時に定期的な換気は必要ありません。
 空気を汚さないガス暖房なら、ガス温水式暖房。熱源機で加熱した暖房用の温水を、暖房用のポンプでお部屋に設置した床暖房に循環させ、その熱を利用して暖房するしくみです。リフォーム時にはぜひご検討を。

ガス栓がない部屋にも
増設して使用可能

ガス栓がない部屋にも増設して使用可能  ガスファンヒーターやガスストーブに必要なガス栓は、簡単に増設できます。取り付け作業は半日ほどで完了し、その日から使用可能。部屋になじみやすい、電気のコンセントと一体化したタイプのガス栓(ガスコンセント)もあります。
 ガス栓には安全装置が内蔵されており、万が一ガスホース(ガスコード)が外れた場合はガスが止まります。もちろんガス暖房機にも安全装置が取りつけられています。不完全燃焼や転倒、長時間の連続使用があると自動的に停止、消火します。

参考サイト

住まいと健康
住宅の温熱環境が
健康に影響を及ぼす

意識すべきは「温熱環境」

 暑さや寒さといった感覚を左右する、温度や湿度、気流などの要素を「温熱環境」といいます。「温熱環境のよい住宅」は、適正な温度・湿度が保たれており、快適に暮らせる住まいです。

寒さは身体にとって大きなストレス

 温熱環境が整っていないと、冬の室温が低くなります。寒さを感じると血管が収縮して血圧は一時的に上昇。繰り返しているうちに慢性的な高血圧となり、動脈硬化や循環器・呼吸器疾患の発症リスクが高まります。また、住宅内の温度差が血圧の乱高下をまねき、ヒートショックの原因ともなります。

冬季は室温18℃以上をキープ

 快適で健康な生活のために、冬季の室温は18℃以上を保つようWHO(世界保健機関)も推奨しています。屋根や壁の断熱性を高めたり、床暖房で足元を暖めたりすることで適切な温熱環境になり、健康被害や疾患を予防できます。

冬季は室温18℃以上をキープ  朝の室温が18℃以上の住宅に住む人と、18℃以下の住宅に住む人について、総コレステロール値、LDLコレステロール値、心電図といった健康診断の数値を比べると、前者のほうが、よい結果であったという調査も発表されています。

参考サイト

リフォーム・
ワンポイントアドバイス

ガスの事故を防ぐ安全装置と
資格者の工事

 暖房器具用のガスホース(ガスコード)は、内側がワイヤーで補強されているため踏んでもガスは止まりません。しかし、万が一ホースが外れたら、マイコンメーターが検知してガスを止めます。
 不完全燃焼・過熱・過電流・燃焼中の停電などを察知すると、ガスを止めて運転を止める機能もあります。また、立ち消えや器具の転倒の際にも運転を停止します。
 ガスの安全装置は設備側、機器側それぞれ万全の仕組みになっています。リフォーム工事でチェックしたいのは屋外や屋内の壁中、床下のガス配管の状態です。設置から時間が経過している配管は交換の必要があります。また、リフォーム工事でガス配管を傷めることがないように、工事前後にはガス販売事業者の点検を受けてください。
 ガスの配管工事はもちろん、ガス栓の増設、古くなったガス栓の交換や移動、ガスメーターの増設、ガス設備の新設や機器等の修理・交換はガスの専門資格が必要です。

参考サイト

住まいと暮らしのむかし話

日本の暖房の歴史

家の作りは夏をむねとすべし!?  人類の進化は火を使い始めたこととも言われています。日本でも石器時代の遺跡から焚火の跡が見つかっていますし、縄文時代、弥生時代の遺跡には囲炉裏があります。暖房器具の火鉢は奈良時代から使われ始め、行火(あんか)の原型である桐火桶は平安時代に登場します。室町時代に中国から伝来した湯たんぽは陶器製。大正時代になってブリキ製が作られ、現在は樹脂製が主流です。畳が普及した江戸時代に炬燵(こたつ)が生まれます。電気炬燵が登場するのは昭和30年代。ストーブは江戸末期に北海道で使われ始め、明治以降、薪、石炭、電気、ガス、石油のストーブが普及します。冷暖房両方できる電気エアコンの発売は昭和35年頃。一般家庭のエアコン暖房の普及は、まだ30~40年ぐらいの歴史しかありません。

無理なくできる節約術/ガス暖房編

安全に長く使うために
こまめなお手入れを

安全に長く使うためにこまめなお手入れを  ガスファンヒーターは裏面のフィルターを外して、両面に付着したホコリを掃除機で吸い取ります。ガスストーブは、吸気口や排気口のホコリを掃除機で吸い取り、外側の汚れやホコリは雑巾で拭き取りましょう。
 掃除をする際には、ガス栓を閉めて電源を切ること、本体の熱がなくなって冷えてから始めることを心がけて。

家庭でできるCO2削減

CO2排出量が少なく
地球にやさしいガス暖房

CO2排出量が少なく、地球にやさしいガス暖房  電力は発電時と送電時にロスが生じ、実際に使えるのは発電量の35%程度です。LPガスの場合は、そのようなロスは生じません。発電から使用までトータルでみても、LPガスは、電気よりもCO2の排出量が少ないクリーンなエネルギーです。

参考サイト

LPガスまめ知識

ガス管の種類

 ガス管には、ポリエチレン管・被覆鋼管・フレキ管・白ガス管などがあります。露出、埋設、屋内、屋外等設置する場所の環境に応じて最適な材料が選定されます。土中の埋設部については腐食に強く、耐震性に優れたポリエチレン管等が使用されます。屋内は曲げることが容易なフレキ管が使われます。

LPガス検定

問 屋内のガス配管等で使用される配管は?

屋内のガス配管等で使用される配管は? A:フレキ管
B:ビニール管