健康・快適|
vol.12
悪質なリフォーム
業者撃退編
悪質な業者の
手口を知り
被害を防ごう
リフォーム業者を選ぶ際には、施工価格だけではなく、実績をチェックすることも重要です。金額の安さで選んだり、勢いに任せて契約をしたりせずに、慎重に選びましょう。悪質な業者や詐欺的なリフォーム業者の手口には、「契約を急がせる」「極端に安い金額を提示する」といった共通点があります。
安心・安全リフォームは
まず、業者選びから
悪質なリフォーム業者とは
悪質業者は大きく分けて2種類。はじめから騙す目的で詐欺的な行為をはたらく業者と、設計や施工力の低さから欠陥工事を生じさせている業者です。
後者の場合、「悪意はない」と捉えられがちですが、自社の技術力では不可能な工事を引き受ける行為そのものが、悪質といえるでしょう。
不安を煽るのが常套手段
悪質商法で多いのが、不安や恐怖を煽って、不要なリフォーム契約をさせる手口。例えば、屋根にのぼって「屋根材が腐食している」、床下に潜って「土台が劣化している」などと言います。それはウソだったり、大袈裟だったり、費用が高額だったりします。多くの場合、いきなり訪ねてきて、無料診断を謳って家に入り込みます。
おすすめは地元の
リフォーム業者
地元での評判や信用を重視する業者は、手抜き工事や法外な工事代金の請求をしないものです。また、ご近所や友人・知人でリフォームをした人がいれば、その業者の実績や評価を確認して候補にしましょう。
業者選択では、実績や得意分野、アフターサービスをチェック。また、営業マンの対応が誠実であるか、設計・施工担当者が専門知識やスキルを持っているか、アポイントの時間厳守が徹底されているかといったことも判断基準で
参考サイト
住まいと健康|
解体を伴う工事は
アスベストに注意!
築古物件には使用の可能性アリ
広く使われていた「アスベスト」とは
アスベストは繊維状の天然鉱石で「石綿=いしわた、せきめん」とも呼ばれています。火や熱、摩擦に強く、防音性や耐久性に優れていることから、建材・工業用製品・家庭用品など、幅広い分野で使われていました。
断熱材・保温材・屋根材として、一般の住宅にも普及していました。しかし、人体への有害性が明らかになり、現在は製造も使用も禁止されています。
アスベストが引き起こす健康被害
アスベストの成分自体に毒性はなく、危険なのは微細な繊維の飛散です。吸い込んだアスベストの繊維が肺に蓄積されて、悪性中皮腫や肺がんを起こす可能性があります。
アスベストによる健康被害の潜伏期間は15~40年前後。そのため「サイレントキラー(静かな時限爆弾)」とも呼ばれています。
工事におけるアスベスト対策とは
床面積80㎡以上の解体工事や、請負金額が100万円以上の解体・改修工事については、アスベストの事前調査が義務付けられています。アスベストが使われている場合、施工・解体業者は、作業場所の隔離、集じん・排気装置の設置、掲示板の設置など、飛散リスクのレベルに応じた対策をしなければなりません。
参考サイト
リフォーム・
ワンポイントアドバイス
見積書の
チェックポイント
リフォームの際は複数の会社から見積書を取り寄せましょう。見積書の比較は、金額の安い業者を選ぶためではなく、工事の内容や金額が適正であるかを見極めるのが目的です。「無料点検の結果、改善すべき点がある」と言われた場合は、特に、別の業者にも確認してもらい、改善の必要があるときは見積もりを依頼しましょう。
注意してチェックすべき項目は、部材の数量や単価、諸経費の内訳や合計金額に占める割合、設備や部材の商品名・型番など。リフォームでの諸経費とは、現場管理費や人件費、通信交通費、運搬費、保険料といった、工事の進行のために必要な費用で、相場は合計金額の10~15%です。見積書内に未記入の項目があったり、曖昧な書き方をしていたりする業者は避けましょう。
参考サイト
住まいと暮らしのむかし話
サギはウサギから
リフォーム詐欺ばかりでなく、オレオレ詐欺など古今東西「詐欺」はたくさんあります。詐欺の原形は、人間社会が形成され始めた頃から存在していたとも言われています。
詐欺という言葉も、神話が語源。『古事記』の「因幡の白兎」で、ウサギが自分の利益のためにワニザメを騙す話からウサギ→サギとなり、「詐(いつわり)欺(だます)」という字があてられたという説があります。因幡の白兎は騙されたと知ったワニザメに毛を剥がされて懲らしめられますが、実際の詐欺犯には捕まらない者もたくさんいますね。
ところで、「四つ足」を食べることが禁じられていた江戸時代に、人々はウサギを「鳥」=「鵜・鷺」だと偽って食べていたようです。
無理なくできる節約術/工事費編
リフォーム工事の
コストアップを避けるには
リフォームを予算内でおさめるには、設計変更や追加工事を発生させないことが重要。施工前に要望を明確化し、優先順位を決めておきましょう。コストアップや予算オーバーの理由としては、「途中でやりたいことが増えた」「想定外の工事が必要になった」「工期が長引いて追加費用が生じた」など。リフォーム業者とも入念に打ち合わせをして、要望や優先順位を伝え共有します。
家庭でできるCO2削減
リフォームで出る廃材は
再利用でCO2排出を削減
リフォーム工事で発生する廃材は、焼却処分をするとCO2を排出します。木材やコンクリート、ガラスなど、廃材の中には再利用できるものがあります。再利用の実績がある業者に解体や廃材の処分を依頼すれば、CO2削減に貢献します。木材や木くずは木製チップにして建築資材や紙の原料、チップ燃料にしたり、有機物と混ぜ合わせて堆肥として利用できます。
LPガスまめ知識
LPガスの料金
LPガスの料金は各販売店が自社の仕入れ価格や営業経費などを踏まえて自由に決めることができます。ただし、法律では料金の内訳を消費者に説明することが義務付けられています。一般に、LPガス料金は供給設備や保安などに関する費用が含まれた毎月固定の基本料金と、使用量に応じた従量料金とに分けて請求されます。このほか、設備の使用料金などが発生していればその額も記載する「三部料金制」とすることになっています。