vol.13 バスルーム改造 浴室・浴槽編01
vol.13 バスルーム改造 浴室・浴槽編02
vol.13 バスルーム改造 浴室・浴槽編02 vol.13 バスルーム改造 浴室・浴槽編01

健康・快適
vol.13
バスルーム改造
浴室・浴槽編

浴槽の交換か
浴室全体の改造か
総合的に判断

浴槽の交換か浴室全体の改造か総合的に判断  浴室は、水まわりのなかでも湿気による劣化や腐食が進行しやすい場所です。特に15年以上が経過しているなら、状態をチェックしてみましょう。ひび割れ、つなぎ目の樹脂材の劣化、カビなど、リフォームを必要とするサインが見つかるかもしれません。今回は、リフォームの必要性やタイミングなどについてご案内します。

浴室の劣化が進行する前に
リフォームを検討しましょう

浴室リフォームのタイミング

 浴室リフォームの目安は15~20年。壁や床、天井、浴槽のひび割れ、つなぎ目の樹脂材の劣化などが出てきます。ひび割れや剥がれは腐食や水漏れの原因になります。また、その部分から水が入り込んで、内部まで劣化が進みかねません。

どんなリフォームがある?

浴室リフォームのタイミング  壁や床、天井の小さなひび割れは、塗り替えや床の張り替えなどの小規模リフォームで対処できます。タイル張りの「昔ながらの浴室」で、経年劣化が進んでいるなら、ユニットバスへの全体交換を検討しましょう。給湯器の交換や浴室暖房乾燥機の設置も、浴室の機能性アップにつながります。

新しい浴槽への交換

新しい浴槽への交換  タイル張りの在来浴室は、浴槽のみの交換が可能。床や壁に問題がなくても、浴槽にひびや汚れがあることも。手足が伸ばせる大きめの浴槽や、保温力の高い素材のものに交換するのもおすすめです。

参考サイト

住まいと健康
浴室には転びやすい
原因がいっぱい?

入浴の効果とおススメ入浴法

 浴室は転倒事故が起こりやすい場所です。消費者庁の調査によると、自宅内で「ケガをした・しそうになった場所」として、階段に次いで多いのが浴室。(※)
 洗い場の床に付いた石鹸やシャンプー、浴槽内に残った入浴剤などで足を滑らせて転倒し、打撲や骨折などのケガをしてしまいます。また、浴室の出入り口の段差も、つまずいたり転倒したりしやすい箇所です。
入浴の効果とおススメ入浴法  そのほかに、浴室での転倒の原因として挙げられるのが「ヒートショック」。温度差による血圧の急降下が、めまいや立ちくらみ、失神などを引き起こします。浴槽でヒートショックを起こすと、溺水(おぼれ)事故になる危険性もあります。
 すぐにできる転倒防止策は滑り止めマットです。洗い場や浴槽内に敷きましょう。洗い場にはバスチェアを置き、身体や髪は座って洗うようにしましょう。
 高齢者がいる家庭など、転倒リスクが特に高い場合は、手すりの設置、滑りにくい床材への交換など、安全対策のリフォームをおすすめします。ヒートショックを防ぐために、浴室暖房を設置するのもよいでしょう。

参考サイト

リフォーム・
ワンポイントアドバイス

ライフスタイルの変化も
リフォームのタイミング

ライフスタイルの変化もリフォームのタイミング  浴室の経年劣化だけではなく、ライフスタイルや家族構成の変化によってもリフォームの必要が生じます。赤ちゃんが生まれたら、親子で入れる広めの浴槽や滑りにくい床が安心です。学齢期には清掃性や収納力、給湯性能が求められます。中年期は追い焚き機能や自動洗浄など快適性を重視。高齢期や介護が必要な段階では、手すりの設置や段差解消、断熱性能の強化が安全性につながります。ライフステージに合った見直しが、長く快適な入浴環境をつくります。

住まいと暮らしのむかし話

五右衛門風呂

五右衛門風呂  五右衛門風呂は、戦国時代の盗賊・石川五右衛門が釜茹でにされたという伝説から名づけられたとされます。
 江戸時代初期(17世紀頃)に登場し、明治から昭和30年代にかけて庶民の間で広く普及しました。鉄製の釜の下から直火で湯を沸かす構造で、薪や木材が燃料です。中に木のすのこを浮かべて入浴し、すのこがないと火傷の危険もありました。
 湯が早く沸く反面、火力調整が難しく、煙が室内にこもるなどの課題もありました。現在はほとんど見かけなくなりました。

健康アドバイス / バスルーム編

カビが落ちにくくなったら
要注意

カビが落ちにくくなったら要注意  浴室に生えたカビは危険です。空気中に飛び散ったカビの胞子を吸い込むことで、アレルギー症状や喘息 を引き起こす可能性があるからです。特に免疫力や抵抗力が低い高齢者や乳幼児の場合、感染症や中毒症などの重篤な健康被害を受けやすいため、注意が必要です。
 カビ取り剤で落ちない状態になっていたり、落としてもすぐに生えてきたりするなら、カビが根付いてしまっているかもしれません。早めに浴室リフォームを検討しましょう。

暮らしをより快適に

超微細気泡が入浴効果を高める
マイクロバブル給湯

超微細気泡が入浴効果を高めるマイクロバブル給湯  マイクロバブル給湯とは、直径0.01ミリ以下の超微細な気泡(マイクロバブル)を含んだお湯を使う給湯システムです。この気泡が皮膚のすき間や毛穴に入り込み、汚れをやさしく洗い流します。洗浄効果が高く、肌にやさしいため、入浴によるリラクゼーションや美容効果も期待されています。また、湯冷めしにくく、保温性にも優れているなど、入浴効果をアップします。
 マイクロバブル給湯器には、気泡発生機能を内蔵した給湯器一体型と、既存の給湯器に後付けする外付けタイプがあります。

LPガスまめ知識

家庭用LPガス給湯器の燃焼方式

 家庭用のLPガス給湯器でよく使用される燃焼方式は「瞬間式」と呼ばれるもの。瞬間式給湯器は、蛇口をひねったときだけガスが燃焼しお湯を作る方式で、エネルギー効率が良く一般家庭で最も普及している。タンク式に比べて省スペースなのも特徴です。
 ちなみにLPガス給湯器の寿命は一般に10年程度とされています。使用頻度や設置環境によって異なりますが、10年以上使用している場合は点検や交換の検討が推奨されます。

LPガス検定

問 給湯器の凍結防止対策として正しいのは?

給湯器の凍結防止対策として正しいのは? A:水の元栓を締める
B:水を少量流し続ける