vol.14 床リフォーム・床暖房編01
vol.14 床リフォーム・床暖房編02
vol.14 床リフォーム・床暖房編02 vol.14 床リフォーム・床暖房編01

健康・快適
vol.14
床リフォーム
床暖房編

安全な床で
安心な住まい
快適な床暖房

安全な床で安心な住まい 快適な床暖房  住まいの床は、傷や汚れ、劣化が目につきやすいため、ある程度の年数が経過すると、リフォームを検討する人も多いのではないでしょうか。床のリフォームは、見た目だけではなく、「性能」も高められます。今回は、床暖房の安全性や快適性などについてご紹介します。

床のリフォームで
床暖房の設置もできます

床リフォームのタイミングとは?

床リフォームのタイミングとは?  一般的な床材の寿命はフローリングや畳が10~15年、クッションフロアが10年程度といわれています。床に傷や汚れが目立ってきたり軋みや浮きが出てきたりしたら、リフォームを検討する時期と考えましょう。経年劣化だけではなく、子育てや高齢化など、生活スタイルの変化に応じた見直しも必要です。

床暖房で省エネ性能をアップ

 床暖房へのリフォームは、省エネにつながります。ガスで加熱した温水を床下で循環させるガス床暖房は、暖まるスピードが速く、余熱でも暖かさを保てるのが大きなメリット。エネルギー効率が良いので、光熱費を減らせるでしょう。

床暖房は手間いらず

床暖房は手間いらず  エアコンやストーブ、ヒーターは、フィルターの清掃・交換、本体や電源まわりなどの掃除をしなければなりません。また、使わない時期には、収納するスペースが必要。床暖房なら、掃除の手間もスペースの確保も不要です。

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住まいと健康
乾燥やアレルギーを防ぎ
火傷や事故の心配も少ない

快適で安全な床暖房

 エアコンなどを使っているときに悩まされるのが肌や喉の乾燥。これは、部屋を暖めるために出てくる温風が、身体の水分を奪うからです。さらに、その温風は室内に気流を起こすため、ダニやホコリ、ペットの毛などを巻き上げてしまうことも。ハウスダストや花粉といったアレルギーの原因物質が部屋中に飛散し、症状が悪化する可能性もあります。
 石油ファンヒーターなどの暖房器具は、燃焼により空気が汚れたり、臭いが生じたりします。器具本体が高温になるものも多く、火傷のリスクもあるでしょう。
快適で安全な床暖房  床暖房の場合は、床下にお湯を循環させて、床面からのふく射熱と熱伝導で部屋全体を暖めます。暖めるときに温風や気流が発生せず、燃焼も伴わないため、健康トラブルや環境への悪影響を生じません。
 また、赤ちゃんやペットがいる家庭では、暖房器具にぶつかったり転倒させたりといった事故も起こりがち。床暖房なら、器具本体も電源コードもないので安心です。

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リフォーム・
ワンポイントアドバイス

転倒事故を防ぐ床材選び

転倒事故を防ぐ床材選び  高齢者や小さい子どもがいる家庭では、転倒にも気を付けなければなりません。特に高齢者に関しては、転倒事故の約半数が自宅内で起きています。床をリフォームする際には、つまずいたり転んだりしにくい床材を選びましょう。
 浴室やキッチンには、コルクタイルなど、滑り止め加工が施された床材を。また、転んでしまったときの衝撃を和らげる床材もあります。クッションフロアやカーペット、柔らかいビニール床材など、クッション性の高い床材がおすすめです。

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住まいと暮らしのむかし話

優れた床材「畳」

優れた床材「畳」  畳は断熱性や吸湿性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい快適な床材です。歩行音をやわらげ、転倒時の衝撃も吸収するため、赤ちゃんや高齢者のいる家庭にも適しています。畳の歴史は奈良時代に始まり、当初は高貴な人の寝具として使われました。室町時代には部屋全体に敷かれるようになり、江戸時代には庶民にも普及しました。しかし1990年代以降、住宅の洋風化が進み、生活様式の変化や手入れの手間もあり、畳の部屋は減少し、和室のない間取りが一般的になっています。現在では、フローリングの中に和の空間として畳を部分的に取り入れる形が見られます。

健康アドバイス / 頭寒足熱

足元が温まると血行が良くなる

足元が温まると血行が良くなる  古くから伝わる健康法「頭寒足熱」。頭は涼しく足は温かく保つことで、体全体の体温のバランスが整うという考え方です。床暖房で暖まった部屋は、まさにこの頭寒足熱の状態。足元が温まると血行が促されて、冷え性やリウマチ、腰痛などの改善も期待できます。

暮らしをより快適に

床暖房の熱源選び

床暖房の熱源選び  電気式は設置が簡単で初期費用も抑えられますが、電気代はガス式の2~3倍になることもあり、暖まり始めるまでに1~2時間かかります。一方、ガス式は初期費用がやや高めですが、立ち上がりは30分程度と早く、長時間使用してもランニングコストが安定しています。広い空間や使用時間が長いご家庭にはガス式が向いています。使用頻度や部屋の広さに応じて、最適な方式を選ぶことが大切です。

LPガスまめ知識

ガス温水式暖房は広く普及

 ガス温水式暖房は1980 年代後半から住宅市場に普及し始め、都市ガス会社が快適で安全な暖房として提案しました。主に戸建てやマンションの床暖房、浴室暖房などに使われ、福祉施設や保育園でも採用されています。立ち上がりが早く、広い空間をムラなく暖められるうえ、空気を乾燥させず、静かで快適な環境を保てるのが特徴です。

LPガス検定

問 一般的に、床暖房の立ち上がりが早いのは?

一般的に、床暖房の立ち上がりが早いのは? A:ガス温水式
B:電気式