健康・快適|
vol.15
防犯リフォーム
玄関編
安全性を高め
心身の健康も守る
玄関リフォーム
防犯リフォームは、家の安全を守るための重要な対策です。玄関ドアやカギの強化、センサーライトや防犯カメラの導入で、侵入リスクを減らし、安心して暮らせる環境を実現。安心感は心身の健康にも良い影響を与えます。今回は、玄関の防犯リフォームに関するお話です。
玄関の防犯対策で
安心・安全な暮らしを
カギとドアの見直しで「侵入されにくい玄関」に
玄関の防犯性を高めるには、ピッキングに強いディンプルキーや、1ドア2ロックの導入が効果的。さらに、ドアそのものを破壊に強い素材へ交換することで、侵入のリスクを大幅に減らせます。
覗き見・こじ開けを防ぐ対策も忘れずに
ドアスコープからの覗き見対策として有効なのが、内側からしか見えないタイプや録画機能付きのものへの交換。また、防犯サムターンの取り付けや郵便受けの遮断により、不正解錠や侵入を防ぐことができます。
「見られている」という意識が防犯に
防犯カメラや録画機能付きのインターホンを設置すると、不審者の記録を残せるだけではなく、侵入をためらわせる効果も期待できます。センサーライトを組み合わせることで、より高い防犯効果が得られます。
参考サイト
住まいと健康|
玄関リフォームで
安心感アップ
玄関防犯は被害防止の基本
戸建住宅では侵入窃盗の半数以上が窓からですが、玄関からの侵入も約2割を占めます。特に短時間の外出時や在宅中の無施錠が狙われやすく、補助錠やセンサーライト、防犯カメラの設置で抑止力を高めることが重要です。
一方、集合住宅では高層になるほど窓よりも玄関からの侵入が多くなります。オートロックを過信せず、個別の玄関錠の強化や二重ロックが不可欠です。住宅形態を問わず、玄関防犯の徹底が被害防止の基本といえます。
ストレスのない快適な暮らしへ
玄関の防犯リフォームは、住まいの安全性を高めるだけではなく、健康的な暮らしも支えます。空き巣や不審者への不安が軽減されることで、日々のストレスが和らぎ、心にゆとりが生まれるからです。防犯性能の高いカギや監視カメラが設置されていれば、夜間の不安も軽減されて眠りの質が向上し、疲労回復が促されるでしょう。また、高齢者や子どもがいる家庭では、玄関まわりの安心感が家族全体の心の安定につながります。日常に安心をもたらす防犯リフォームは、「こころの健康」を守る大切な対策のひとつです。
リフォーム・
ワンポイントアドバイス
スマートロックで安全性アップ
玄関リフォームでスマートロックや通知機能を導入すると、防犯性と利便性が大きく向上します。カギのかけ忘れを防ぐだけではなく、スマホの遠隔操作により、外出先から施錠状況の確認も可能。物理的なカギを使わないことで、紛失リスクの軽減やカギの受け渡しがスムーズになります。
また、家族の帰宅や来訪者の出入りもリアルタイムで通知されます。安全と安心を両立する、現代的な防犯対策といえるでしょう。
参考サイト
住まいと暮らしの昔話
日本の玄関の歴史
日本の住宅における玄関ドアは、明治期に西洋建築の影響を受けて登場しました。それまでの和風住宅では引き戸が一般的でしたが、玄関ドアは防風性や防犯性、遮音性に優れていたため、都市部を中心に次第に採用されるようになりました。戦後の住宅不足を背景に住宅建設が進む中で、玄関ドアは標準仕様として普及しました。アルミやスチールなど量産に適した建材の登場や、カギや郵便受けの一体化も普及を後押ししました。また、かつては勝手口や縁側を家族用、玄関を来客用と使い分けていましたが、住宅のコンパクト化や核家族化で出入り口が一本化され、玄関が家族の日常的な出入りの中心となりました。
健康アドバイス
玄関にも断熱が必要
玄関の断熱リフォームは、健康に良い影響を与える要素です。冷気や湿気を防ぐことで室内温度が安定し、風邪や冷え性の予防にも。特に、温度変化に敏感で体調を崩しやすい高齢者や子どもがいる家庭におすすめです。玄関の断熱により室内全体の快適さが向上し、冷暖房効率も改善。結果として身体の負担が減り、健康的に暮らせます。
参考サイト
- 国土交通省「省エネ住宅のススメ」
- 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
- YKK「低断熱のリスクと高断熱のメリット」
- Asu-haus「高断熱住宅で血圧低下!健康に暮らすための冬の室内環境の条件は?」
防犯とけが防止
玄関灯選びのポイント
玄関灯は、防犯面はもちろん、けが防止や利便性の面で重要です。足元や段差を照らす位置に設置し、影ができないよう配慮します。人感センサーや明暗センサーを活用すれば、手がふさがっている時や夜間の出入りも安心。
LED照明を選べば省エネで長持ちします。屋外では防水・防塵性能も必要。照明の明るさやデザインは、住宅外観や近隣への配慮も忘れずに。玄関灯選びも、安全で快適な玄関づくりに欠かせない要素です。
LPガスまめ知識
家庭用ガスメーターの主流は「ダイヤフラム式」
「ダイヤフラム式」ガスメーターは、内部のゴム膜がガスの流れに合わせて伸縮し、その動きで使用量を計測します。構造がシンプルで高い精度があり、耐久性にも優れるため、多くの家庭で採用されています。さらに、地震や異常流量を感知して自動でガスを止める安全機能を備えた「マイコンメーター」もこの方式を基にしており、家庭用として最も信頼性の高い方式とされています。